糖尿病の食事療法は、正しい食習慣とともに、過食を避け、偏食せずに規則正しい食事をすることです。
つまり、特別な食事があるのではなく、バランスのよい健康食といわれています。どの食べ物がよい、悪いということよりも、一日3食規則正しくバランスよい食事をとり、それを長く続けるということが重要です。
ただし、すでに合併症がある方は、食事療法の内容が変わってくる場合がありますので、必ず医師の指示に従ってください。
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| 適正なエネルギー量の食事をとりましょう |
- 適正な体重を保ちながら、日常の生活に必要な量の食事をします。
- エネルギー摂取量は、性別、年齢、肥満度、日常生活やスポーツによる身体活動量、血糖値、合併症の有無などを配慮し設定されます。
- 一人ひとり適正エネルギー量は異なりますので、医師から指示された量を守りましょう。
- (通常成人男性では1400〜1800kcal、女性では1200〜1600kcal程度となります)
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| 一日3回規則正しく食べましょう |
- 血糖値を安定させるためには、食事の時間と量をできるだけ毎日一定にすることが大切です。
- 一日2食にすると、一回当たりの食事量が増え、食後の急激な血糖の上昇につながったり、空腹の時間が長くなることによって栄養素の吸収が増し、体脂肪がつきやすくなったりします。
- 典型的な悪い食べ方として、「朝抜き、昼そば、夜大食い」があげられます。気をつけましょう。
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| 栄養のバランスが偏らないようにしましょう |
- 指示された一定のエネルギー量の中で、身体に必要な栄養素を十分に満たすには、いろいろな食品を偏りなくとることが必要です。
- 食品に含まれる栄養素には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等があり、それに過不足のないバランスのとれた献立をたてるために、「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病協会:文光堂)を利用する方法があります。
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| 食品の選び方と調理のポイント |
- 穀類・芋類・大豆以外の豆類・炭水化物の多い野菜・種実 等は炭水化物を多く含みます。
- 炭水化物の多い野菜には、かぼちゃ、とうもろこし、れんこん、などがあります。
- 身体を動かす熱源であるとともに、脳や神経系のエネルギー源としても重要です。計量して自分の重量を覚えましょう。
- 果物はビタミンや食物せんいが豊富ですが、ブドウ糖、果糖、砂糖といった糖分も含まれています。
血糖の上昇をおさえるために1日の適量を目安にし、食べ過ぎには注意しましょう。
- 1日の適量は1日1単位(80kcal)※とされています。血糖をコントロールするには1日分を朝食と昼食の2回に分けて食べるとよいでしょう。
- ※1単位当りの果物の目安量・・・みかんなら中2個、りんごなら中1/2個、バナナなら中1本
- 干し果物や果物の缶詰は嗜好食品となりますので、好ましくありません。
- 一日の単位量を守り、寝る前に食べるのはやめましょう。
- 魚介・肉・卵・チーズ・大豆とその製品は血液や筋肉をつくり、血管を丈夫にするたんぱく質を多く含みます。
- 脂肪分の含有量によって、一単位の分量の違いが大きいので注意しましょう。
- 干物、練り製品、佃煮、加工品などは食塩を多く含むので、なるべく控えましょう。
- 牛乳・乳製品は骨や歯に必要なカルシウムを多く含みます。
- 油脂・多脂性食品類の中では油は吸収が遅いので、空腹感を紛らわせる効果があります。
- また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもありますが、少量でエネルギーが大変高いので摂取量を守りましょう。
- 揚げ物類は、フライや天ぷら1枚で1〜2単位程度の油が含まれる場合がありますので注意しましょう。
- 動物性脂肪はコレステロールを上昇させる可能性があります。できるだけ植物油を使いましょう。
- 油が多くなりがちな方は、テフロン加工のフライパンやノンオイルドレッシングを使うことや、調理方法として網焼き、ゆでる、蒸す、煮るといった方法に変更してみましょう。
- 多脂性食品とは、ごま、ピーナツなどの種実類や脂質を多く含む肉(ベーコン、ばら肉)などのことをいいます。
- 野菜・海そう・きのこ・こんにゃく類はビタミン類や食物せんいを含みます。
- 特に緑黄色野菜は不足しないようにしましょう。食物せんいは、栄養素の吸収速度を抑えるので、食後の血糖上昇を遅らせる効果があります。さらに、血中のコレステロールを低下させ、動脈硬化性血管障害の防止などにも役立ちます。
- エネルギー量も低いので、食卓のボリューム感を出すためにもたっぷりととりましょう。
- 漬物は、食塩を多く含んでいるので、控えましょう。
- 砂糖・みそ・みりんなどの調味料の使いすぎに注意しましょう。
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| その他のポイント |
- 毎食 (主食)、(主菜・たんぱく質の多いおかず)、(副菜・野菜料理)が食卓にそろうようにしましょう。
- 小鉢類を多く並べたり、ごはん茶碗を一回り小ぶりのものにするなど工夫すると見た目に満足感を得られます。
- 味付けは薄味にしましょう。濃い味付けにするとごはんがすすみがちになります。また、塩分のとりすぎは高血圧の原因になる場合もありますので、干物、加工品、塩蔵品、漬物、汁物類の食べすぎには注意しましょう。
- 加工食品は原材料などを良く確かめて使いましょう。特に脂肪の多い食品は控えましょう。
- 外食のとりかたに気をつけましょう。
外食は(主食)(主菜)(油)が多く、糖尿病の食事としてはエネルギーが高く、味付けも濃くなりがちです。揚げ物や丼もの、一皿料理よりも和定食などを選び、野菜も不足しないようにしましょう。 また、最近は外食や弁当などにも栄養成分が表示されています。これらの数値を確認し、主食や揚げ物、漬物などを残すなど賢い食べ方をしましょう。
- アルコールは原則として禁止です
アルコール類は高エネルギーである上に、つい量が多くなったり、食欲が増進してつまみ類をとりすぎたりしますので好ましくありません。飲酒は医師の指示を受けるようにしましょう。
- 菓子類や嗜好飲料は控えましょう。
砂糖は吸収が早く血糖を急上昇させます。菓子や嗜好飲料には砂糖が多く含まれるので、できるだけとらないようにしましょう。野菜ジュースにも果汁が多く含まれていたり、スポーツドリンクも糖分が5〜6%含まれているものもありますので、表示を確認しながら量を考えましょう。 飲料は無糖のお茶類を選び、コーヒー、紅茶は砂糖を入れないで飲むようにしましょう。
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