| 高脂血症の種類 |
- 高脂血症の食事療法は、第一段階として一日に摂取するエネルギー量を適正にし、摂取する炭水化物、たんぱく質、脂肪の配分をバランスのとれたものに改善します。
肥満がある場合は肥満の是正が重要です。
- 適正なエネルギーをとりましょう
エネルギーをとりすぎると、肝臓でのコレステロールの合成が促進されます。余分なエネルギーは肝臓でトリグリセリド(中性脂肪)に合成され、血液中のトリグリセリドも高くなります。
逆に消費エネルギーの方が多いと、トリグリセリドは分解されエネルギー源として使われます。肥満のある場合は、標準体重(※)に近づけましょう。
※標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
(日本肥満学会の式)
- 脂肪の質と量に注意しましょう
脂質からのエネルギー量は全体の20〜25%とし、動物性脂肪は控えるようにしましょう。
動物性脂肪は控えて
・牛乳などの乳製品や卵は指示量に合わせてとりましょう ・肉は脂肪の少ない部位を選びましょう ・市販食品や加工食品は、動物性脂肪を使っているものが多いので注意しましょう
- コレステロールを多く含む食品を控えましょう
食品からとるコレステロール量は1日300mg以下にしましょう。コレステロールは卵類、レバーやモツなどの内臓類に多く含まれていますので控えましょう。
魚の中でも内臓と魚卵はコレステロールが多いので、しらす干しのような小魚や、丸ごと食べるメザシやわかさぎ、タラコ、数の子、イクラなどの魚卵あるいは白子、塩辛などは一回量と頻度に注意が必要です。
- アルコール飲料を控えましょう
過剰摂取はトリグリセリド値を増加させます。アルコールはエネルギーが高く、ビール大瓶 1/3本と米飯茶碗1/2杯は同じ80キロカロリーです。
- 食物繊維は十分にとりましょう
食物繊維は、血管壁へのコレステロールの沈着を防ぎます。野菜、海草、きのこ類などを毎食欠かさず十分にとりましょう。また、野菜に含まれるβ−カロテン、ビタミンC はLDLコレステロールの酸化変性を防ぎます。
野菜の1日の摂取量の目安は350g以上です。そのうち半分をにんじん・小松菜・ブロッコリーなどの緑黄色野菜から摂取するようにしましょう。
- 炭水化物のとりすぎに注意しましょう
糖分のとりすぎは、トリグリセリド(中性脂肪)を増加させます。砂糖、菓子類、し好飲料は控えましょう。また、果物にも糖分が含まれますが、ビタミンや食物せんいが豊富であるという点では優れています。1日の適量※を目安にとりましょう。
※
1日当りの果物摂取の目安量・・・みかんなら中2個、りんごなら中1/2個、バナナなら中1本 特に夜寝る間際の飲食はやめましょう
- 食塩は控えましょう
食塩のとりすぎは、血圧をあげる要因となります。高血圧症を合併すると動脈硬化がすすみます。薄味に慣れることはとても大切です。
以上のような食事療法で 血清脂質が目標値に達しない場合には、コレステロールが高いタイプ、中性脂肪が高いタイプ、どちらも高いタイプ、にあわせた第2段階の食事療法へ進みます。
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| コレステロールが高いタイプの食事療法のポイント(第2段階) |
- 脂肪の質と量に注意しましょう
- 脂質からのエネルギー量は全体の20%以下としましょう。
- 多価不飽和脂肪酸(P):一価不飽和脂肪酸(M):飽和脂肪酸(S)の比率は3:4:3 が望ましいとされています。
- (P)が多い食品は、植物油や魚油(イワシ、さんまなど)、(M)が多い食品はオリーブ油です。
- どちらも血液中のLDLコレステロールを下げる働きがありますが、エネルギーが高いので、決められた量の範囲でとりましょう。
- (S)はバターやラードなどの動物性脂肪、肉の脂身に多く含まれ、LDLコレステロールを増やします。これらの食品は控えましょう。 コレステロールを多く含む食品を控えましょう。
- 食品からとるコレステロール量はさらに制限し、1日200mg以下にしましょう。
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トリグリセリド(中性脂肪)が高いタイプの食事療法のポイント
(第2段階) |
- アルコール飲料は制限しましょう アルコール摂取は原則として禁止です。
- 甘いものは制限しましょう 甘いものは、1日80kcal程度の果物(みかんなら中2個、りんごなら中1/2個、バナナなら中1本程度)と料理に使用する調味料のみにしましょう。
和菓子や洋菓子は控えましょう。
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| 日常生活の注意 |
- 1 適度な運動をしましょう
運動は、体脂肪を燃焼させ、肥満やトリグリセリド(中性脂肪)値の改善に効果的です。
またHDLコレステロール(善玉)を増加させます。
なお、運動を始める前にはメディカルチェックが必要です。どの程度の運動(運動の強さ、時間、頻度など)が良いか、医師に相談しましょう。
2 タバコはやめましょう
タバコは、HDLコレステロール(善玉)を減少させ、動脈硬化を早めます。
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