2010年5月アーカイブ

臨床試験


新しい薬や治療法・診断法を開発をするために、人での有効性や安全性について調べる試験を「臨床試験」といいます。この臨床試験には、「治験」と「研究者主導臨床試験」、「医師主導知見」があります。

「治験」は、厚生労働省から新薬としての承認を受けることが目的で、主に製薬会社が行います。また、「研究者主導臨床試験」は、承認されている薬、治療法、診断法などから最良の治療法や診断法を確立したり、より良い薬の組み合わせを確立することが目的となります。「医師主導治験」は医師が行う「治験」です。

臨床試験には3段階あります。
第I相試験 : 段階的に投与量を増加し、薬の安全性の確認と
         有効で安全な投与量と投与法を調査
第II相試験 : 癌種や病態を特定し、第I相試験で有効で安全と
         判断された投与量や投与法で、薬の有効性と安全性を確認
第III相試験 : 新しい薬や治療法が、従来の薬や治療法に対して
          有効性や安全性が優れているかどうかを比較確認

治験のメリットは
・最新の医療を受けるチャンスがある。
・治験薬が従来の薬よりも、よく効くことがある。
・治験後も服用を希望するときには、継続できることがある。
・通常の診療より詳細な検査を受けるので、
 病気の状態を正確に知ることができる。
・経験豊富な治験担当医師による丁寧な診察を受けることができる。
・治験開始から終了まで、担当となった治験コーディネーター(CRC)
 がスケジュール調整や疑問、質問に対応する医師との連絡を
 円滑にするなど、全体的なケアを受ける事ができる。
・治験薬や検査にかかる費用の全額(または一部)を製薬会社が負担する。
・治験薬を服用している間の薬剤費が軽減されることがある。
・治験の来院ごとに協力費(負担軽減費)が渡される。
・治験薬がやがて「薬」として認められれば、同じ病気で悩む多くの
 患者さんたちの治療に役立ち、将来の方々に良い薬を残すという
 社会貢献ができる。

治験のデメリットは
・通院や検査のために余分に時間をさかなければならない場合がある。
・治験のスケジュールや注意事項を守らなければならない。
・治験によっては、日誌や記録をつけることが必要となる。
・現在飲んでいる薬を中止する場合がある。
・特定の病院で実施しているため、現在通院している病院を
 変わる場合がある。
・プラセボ(有効成分を含まず、治療効果のない薬)を服用する
 可能性がある。
・まれに、予想しない副作用をひきおこす可能性がある。

というようなことがあげられます。

 

 

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日時:2010年5月16日 09:33

終末期医療


社団法人全日本病院協会では『終末期医療とは、現代医療における治療の効果が期待できず、延命を図る積極的治療がむしろ不適切と考えられる状態で、生命予後が6ヶ月以内と考えられる段階にある末期患者の看護を言う』と定義づけています。

この時期に行われる医療は、「緩和ケア」といわれ、病状の緩和、治癒を目的とはせず、患者はもちろん、患者の家族たちの「生活の質(Quality of Life :QOL)」を改善するようなケアです。身体的、心理的、社会的、精神的な問題に対して対処しそれらからの苦痛を防ぎ、かつ苦痛を開放することが目的となります。具体的には以下のように世界保健機構(WHO)の定義があります。

 ・ 痛みやそのほかの苦痛な症状から解放する
 ・ 生命を尊重し、死を自然の過程と認める
 ・ 死を早めたり、引き延ばしたりしない
 ・ 患者のためにケアの心理的、精神的側面を統合する
 ・ 死を迎えるまで患者が人生を積極的に生きてゆけるように支える
 ・ 家族が患者の病気や死別後の生活に適応できるように支える
 ・ 患者と家族-死別後のカウンセリングを含む-のニーズを
   満たすためにチームアプローチを適用する
 ・ QOLを高めて、病気の過程に良い影響を与える
 ・ 病気の早い段階にも適用する
 ・ 延命を目指すそのほかの治療-化学療法・放射線療法-とも結びつく
 ・ それによる苦痛な合併症をより良く理解し、管理する必要性を含んでいる

この終末期ケアを行う施設や在宅ケアをホスピス(hospice)ともいいます。

 

 

 

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日時:2010年5月 2日 09:46

セカンドオピニオン


セカンドオピニオンとは、現在の医療機関、現在の担当医の診断や治療方針に対する、他の医療機関の専門医による診断や治療方針に対する意見です。第一の意見に対する第二の意見(セカンドオピニオン)という意味です。

現代の新薬や治療法の進歩は日進月歩の勢いで、専門家でさえ多岐にわたる選択肢の判断に迷うほどです。まして患者やその家族が医療情報に精通することは困難です。担当医から、診断・治療方針について十分な説明を受けても、判断が定まらなかったり、不安を覚えることはよくあります。そのようなときには、誰かに相談したくなります。相談相手が専門家なら心強いことでしょう。

セカンドオピニオンとは、別の治療法を探すのではなく、その治療法が標準的な選択であると確認することです。大切なことは治療法をきめるのに役に立つ情報を集めることです。Aという方法に対して別な医師からBという方法を薦められたら、「どうしてなのか」と意見を求め、その後元の病院に行き、「Bという方法を薦められたが」と再度意見を聞くことが基本です。

インフォームドコンセントが普及してきましたが、同意するためには十分な情報を得る必要があります。その意味からも、インフォーム(説明)、セカンドオピニオン(第二の意見)、コンセント(同意)が大切になってきます。




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日時:2010年5月 1日 08:48

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