胃がん


胃の粘膜に細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がいると、胃がんになるリスクが高まります。特にたばこを吸っていると、そのリスクが跳ね上がることが、九州大グループによる福岡県久山町の住民の長期追跡調査でわかりました。ピロリ菌感染がなく、喫煙もしない人と比べると、胃がんリスクは11倍になるといいます。

調査では88年に健康状態や生活習慣を調べた40歳以上の男性約1千人のその後を02年まで追跡しました。全体の半数が喫煙者で、77%にピロリ菌がいました。

調査期間中に胃がんになったと確認されたのは68人で、内訳はピロリ菌感染・喫煙者が411人中37人、ピロリ菌感染・非喫煙者が412人中24人、ピロリ菌非感染・喫煙者が121人中6人、ピロリ菌非感染・非喫煙者が126人中1人でした。

塩分摂取量の多少や胃腸の潰瘍(かいよう)にかかった経験の有無、年齢など、胃がんの発症に関係しそうな要素の影響を除いて、胃がんリスクを計算すると、ピロリ菌感染者は非感染者の2.7倍。喫煙者は非喫煙者の1.8倍でした。

さらにピロリ菌感染と喫煙の有無で四つのグループに分けて検討すると、最もリスクが低い「ピロリ菌非感染で、たばこも吸わない」人と比べ、非感染の喫煙者は5.8倍、喫煙しない感染者は6.9倍。感染と喫煙が重なると11.4倍でした。ピロリ菌で胃が傷むのに加え、たばこの発がん物質にさらされる影響が大きいらしいです。

日本では40代以上の男性の7割、女性の6割ほどがピロリ菌に感染しているといわれ、年間約10万人が新たに胃がんと診断されています。除菌が有効とみられていますが、公的な医療保険が使えるのは胃潰瘍などの患者に限られています。

「除菌は胃がん予防の大きな手段だが、ピロリ菌だけが胃がんを起こすわけではない。除菌をする人にはまず禁煙が必要だ」といっています。

 

 

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日時:2009年4月12日 10:47

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