死んだらどうなる?
「人は死んだらどうなるでしょうか?
(1)生き返る(2)生き返らない(3)わからない、一つ選んでください」
小学1年生に質問すると、答えはそれぞれ三分の一ずつぐらいになるそうです。死んだら、生き返る・わからないと答える子どもがたくさんいることを、あなたはどのように感じますか?
「とんでもないことだ!しっかり子どもに教えなければ」と思っていた先生は、ある小学生のメッセージに触れたとき、ハッとしました。「わたしは、わからないと答えました。なぜなら、わたしは死んだことがありません。死んだ人に聞いたこともありません。どうして、みんなは生き返らないとわかるのでしょうか」。
大人は、死という場を体験しているから「生き返らない」と知っています。死という場を体験していない子どもが、「わからない」と答えることは自然なことではないでしょうか。死体に触れたことがあるかを尋ねると、「ある」と答える小学生は5%、中学生でも20%未満という数字があります。「怖いから見なくていい」と答える都会に住む若いお母さんもいます。
死ぬことと生きることは、別々なことではありません。死を見つめることが、生きること、いのちを感じることになります。リアルな死を通じて、いのちには限りがある・いのちはかけがえがない・遺された人がたくさんの涙を流すことを見せてあげてほしいものです。子どもたちは、自分の中で、その死を意味づけてくれるのではないでしょうか。
お父さんを亡くした中学生のメッセージです。「お父さんが死んでから、命とか生きることを考えるようになりました。お父さんが生きていたときは、両親のことをよく考えていなかったと思います。でも今では、お母さんに優しくなれたと思います。それが、お父さんが死をかけて私に教えてくれたんだと思います。どんな命だって、一人のものじゃないですね」
人の死は、悲しく・つらく・涙します。しかし、その場こそが、いのちをみつめる深く尊い場ではないでしょうか。
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