がん患者のための研究所を新設


医療機器のオリンパスと島津製作所は慶応大と共同で、2010年にがんの治療技術に関する研究開発センターを新設するそうです。

患者の体への負担が少ない治療法を専門に研究する拠点で、日本では初めてとなります。超小型ロボットの開発など、産学連携で次世代の医療機器や医薬品などの開発に取り組むということです。

研究開発センターは慶応大医学部キャンパス内に設けます。投資額は実験機器などを含めて約20億円に上り、このうち8億円を国が補助するそうです。

研究対象は、治療に伴う出血や体組織の切除などを抑える「低侵襲療法」と呼ばれる治療法です。具体的には、口から体内に入って遠隔操作で治療できる超小型ロボットや、がんの部位を正確に特定することで切除部分を最小限にする診断装置などの開発を目指します。

オリンパスは、口からのみこむカプセル型内視鏡を開発するなど内視鏡に強みを持っています。島津製作所は、陽電子放射断層撮影(PET)など画像診断装置を得意としています。センターの新設には、横河電機や浜松ホトニクスなども参加する予定です。

センターの開設を待たず、既存施設を利用して09年中に共同研究を始め、医学部に併設の慶応大病院とも連携するということです。基礎研究から臨床実験まで一貫した態勢を1か所に築くのも異例なことです。

手術や検査などの際に患者に与える外傷や出血、放射線の被曝(ひばく)、痛みなどを医療用語で「侵襲」といいます。侵襲が少なければ、早期の回復が見込める事例も多いとして研究が進んでいます。医療機器をより小型・高性能にする必要があり、政府が研究開発への支援を強めているところです。

 

 

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日時:2009年3月 7日 22:30

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