ガン患者の食事
病院外でがん患者と家族の相談に応じる「がん患者・家族総合支援センター」(柏市若柴)で、抗がん剤や放射線療法を受ける患者と家族向けの料理教室が好評だそうです。
治療の副作用による食欲不振、吐き気、口内炎といった症状に応じた食事の工夫を提案するもので、市医師会と連携して同センターを開設した国立がんセンター東病院が、昨年9月から始めたものです。
「楽しく無理なく食事をするヒントを得られた」。「家でも作ってみたい」。と、これまで8回開かれた参加者アンケートにはこんな感想が並びます。
教室では毎回、テーマを決め、症状の起きるメカニズムを講義し、季節に合った料理を実演、試食を楽しんでもらいます。
第1回は残暑の時期だったため、「吐き気で食欲がないとき」をテーマに、そうめんと絹さやのすまし汁や翡翠(ひ・すい)なすなど、においを抑え、冷たく頂けるレシピを提案しました。
12月は「行事を楽しむ―貧血があるとき」。
がん細胞の増殖を抑える抗がん剤は、正常な細胞も傷つけ、血液を作る骨髄の働きが低下する「骨髄抑制」を引き起こし、体に様々な影響を及ぼす恐れがあります。その一つが赤血球の減少による貧血症状です。さらに食欲不振による栄養不足も、貧血の要因となります。鉄分を補う食事として、貝類、レバー、赤身肉など、動物性食品を使い、手軽に出来るメニューを管理栄養士が実演しました。
1月22日は「冬野菜を美味(おい)しく食べる―味覚が変わってきたとき」で、味覚異常の要因の一つ、亜鉛不足を取り上げ、亜鉛を豊富に含む食品を活用するパスタなどを紹介しました。
通院でがん治療を続ける患者が増えるなか、「家庭での食事の悩みに応える場を地域につくることが大切だと考えました」と企画・運営する同病院。食が進まなくなると体力・気力が低下し、治療の継続が困難になることも懸念されるといいます。
原則として、月に2回(第2、4木曜日)の開催。回を追うごとに参加者は増え、半数はリピーターだそうです。つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅すぐの便利さから、東京や埼玉からの参加者もあり、「同じ境遇の患者や家族同士で、安心して話ができ、気持ちを解放できる場にもなっているようです。話が弾み、試食時間が長引くこともあります」ということです。
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