メンタルケアの大切さ


がん患者の精神症状として、不安、うつ状態、不眠、せん妄(身体不調により一時的な興奮・幻覚を生じる)などがあります。
さらに、生きている意味など人生観にも及ぶような深い悩み(スピリチュアルペイン=魂の苦痛)を示すこともあります。

不安・うつ状態に対しては、周囲の人々(家族・友人など)の心の支えが最も大切です。
気の利いた助言ができなくても構いません。
むしろ、「ふんふん」とそのつらさをじっくりと時間をかけて聞き(「傾聴」といいます)、傍らにいるだけでよいのです。
患者はしばしば、「こんなにつらい思いはどうせ誰にもわかってもらえない。相手に心配をかけるだけなので、黙っておこう」と孤独感を深めてゆき、さらに不安やうつ状態を悪化させます。

このような時に身近にいる人が、「ふんふん」と話を聞くだけで、あるいは傍らにいるだけで、少なくとも孤独感は和らぎます。
患者自身も、話をすることで、たとえ問題が解決しなくても、つらい思いを吐き出して楽になります(吐き出し効果)。
患者は話をすると、相手に心配をかけると思いがちですが、黙っていてもつらさは顔に出てしまいます。
黙っていると周囲の人々は余計に心配しますので、やはり話をした方が患者にとっても周囲の人々にとってもよいでしょう。

不安・うつ状態が長引く場合や、不眠・せん妄がみられる場合は、専門医の治療を受けた方がよいでしょう。
専門的カウンセリングや適切な薬物療法により、症状を早期に改善することができます。

 

 

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日時:2009年1月26日 21:56

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