ブラジルの農場の広大さは日本の農場にくらべ、想像もつかないほどの広さです。
オレンジ畑に行くと、左右どこを見てもオレンジ畑......。何百メートル歩いてもずっと同じオレンジの木が植えてあります。
ユーカリ林も、東西南北どこまで行っても、果てしなくユーカリの木が植えられています。
少し遠方から農場をながめれば、オレンジ畑、トウモロコシ畑、サトウキビ畑と山ごとに色が違うそうです。
一種類の作物を、これだけ途方もないくらい広い区画の中で栽培していれば、ハチミツも純粋な単一種のものが採れるわけです。
さて、ある農場には草がぼうぼうと生えているそうです。「これがミカン畑です。これがコーヒー畑です。」などと指し示されても、肝心なミカンやコーヒーの苗や木が、草に埋もれて見えないところもあるそうです。
どうして草がそんなに生えているのかというと、これがオーガニック栽培というそうです。
一見すると、草ぼうぼうで、ろくに手入れをしていないようにも見えますが、実は、それにはちゃんと意味があったのです。
たとえば、ミカン畑の草が全部刈られて、ミカンの木だけだったとすると、ちょっと日照りが続けば、土がカラカラに乾いてしまい、木はすぐに枯れてしまいます。
雨が降っても、土が瞬間的に吸い込んでしまって、木が育つための十分な水分が得られません。
ところが、草が生えていれば、草は根にいつも水分をたくわえているため、土の水分は一気になくなるようなことがないのです。

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